エービーオースフィア® (ABOsphia®)

3色のカラービーズを使った血液型検査キットエービーオースフィア® (ABOsphia®)を発売しました。従来品キットでは抗A、B、H抗体を結合した各ビーズが全て青色であったのに対し、新型エービーオースフィア® (ABOsphia®)では各抗体毎に青、黄、赤色の3色のビーズを使用しており、より識別、判定し易くなっております。10キットセットのエービーオースフィア® (ABOsphia®)10も同じく新型に替わりました。

特徴

  1. 高感度(1万倍希釈の唾液中の血液型抗原を検出)
  2. 簡便(特別な機器は不要、判定は着色凝集塊を目視)
  3. 迅速(30分で判定)
  4. 汎用(血液、唾液、精液、溶血液、血痕、遺体血、混合溶血液等が判定可能)
  5. 安定(モノクローナル抗体使用により安定した性能と供給を確保)
  6. 安全(ヒト赤血球を使用しておらずウィルス感染の危険性がない)

原理

着色マイクロビーズに結合した血液型抗体(抗H、抗A、抗Bモノクローナル抗体)と抗原の結合を介した凝集反応で判定。

ご利用方法(例)

  1. 溶血液、血痕、唾液等の血液型検査
  2. 学校教育用教材

唾液で簡単に血液型が検査できるため、「抗原-抗体反応」、「血液型抗原」等の学習用教材としてご利用いただけます。

従来方法との比較

従来方法との比較

  操作簡便性 検査感度 抗体感作時間 判定時間 判定の簡便性 作用血球
エービーオースフィア® (ABOsphia®) 簡便 高い 無し 30分 容易 不要
吸収実験 やや煩雑 低い 16時間 30分 容易
凝集阻止実験 やや煩雑 低い 16時間 30分 容易
解離試験 煩雑 中等 16時間 30分 やや容易
混合凝集反応法 やや煩雑 高い 4時間 1時間 難易
酵素免疫測定法 煩雑 高い 1時間 2時間 容易 不要

判定例

測定方法

キットの内容

  1. 測定用プレート 24ウェル:1枚
  2. 抗体結合着色ビーズ350μL用:抗H、抗A、抗B各1本
  3. 試料希釈液 5mL:1本

準備するもの

  1. プレート振とう機
  2. マイクロピペット
  3. 試料希釈用チューブ

測定操作

  1. 試料希釈液で試料を適宜希釈する(唾液、精液は10倍希釈から10倍連続希釈系列を、溶血液、血痕溶解液は10倍希釈から4倍連続希釈系列が望ましい)。
  2. 1.で希釈した試料を測定用プレート各列の1、2、3行目に40μLずつ加える。4行目には試料希釈液40μLを加える(図1参照)。
  3. 各抗体結合着色ビーズ縣濁液を、測定用プレートの各ウェルに40μLずつ加える。この時抗H抗体結合赤色ビーズを1と4列目、 抗A抗体結合青色ビーズを2と5列目、抗B抗体結合黄色ビーズを3と6列目にそれぞれ加える(図2参照)。全てのビーズ縣濁液添加後、直ちに測定用プレートを手で良く振とうし、試料液とビーズを充分に混合する。
  4. 室温で30分間プレート振とう機で振とうする(150~200rpm)。反応中は液の蒸発を防ぐためにラップで被う。
  5. 振とう終了後、測定用プレートを揺すり一旦凝集塊を均一に分散させ、次にプレートをゆっくり回転振とうさせながら凝集塊を集め観察する(図3参照)。凝集塊の有無は、試料希釈液のみを加えたウェルと比較し判定する。判定時の回転振とう時間が長すぎると、試料希釈液のみのウェルでも見かけの凝集塊が生じることがあるので注意する。この場合は凝集塊を再分散させた後、再度ゆっくりと回転振とうし、試料希釈液のみのウェルで見かけの凝集塊が生じる前に判定する。

■価格(消費税抜き)

製品番号 品名 概要 包装 参考価格
KTS501C エービーオースフィア® (ABOsphia®) 高感度かつ簡便な血液型検査キット 2検体/キット ¥2,400
KTS502C エービーオースフィア® (ABOsphia®)10 エービーオースフィア® (ABOsphia®)10キットセット 20検体/キット ¥22,000

注意事項

操作上の留意事項

  1. 試料は、通常の血清学的反応による型判定法に準拠して調製して下さい。唾液等は採取後、沸騰水浴中で10分間煮沸し遠心した上清を使用して下さい。
  2. 抗体結合着色ビーズは、抗Hは赤色、抗Aは青色、抗Bは黄色にそれぞれ着色されています。
  3. 抗体結合着色ビーズは、使用前によく攪拌し均一な状態で使用して下さい。
  4. 試料希釈液は、保存中にまれに結晶が析出する場合がありますが、品質には影響ありません。上清を使用して下さい。
  5. 凝集反応は、試料中の抗原が過剰な場合は凝集が弱くなる場合があります。このような現象は、特に分泌型の唾液および精液で生じることがありますので注意して下さい。

操作上の留意事項

〈測定に際しての注意〉

  1. 本品はABH抗原検出のための研究用キットです。試料中の血液型抗原確認のためにご使用下さい。また、採血、輸血時の判定には使用できません。治療、診断等の研究用以外の用途には使用はしないで下さい。
  2. 使用機器は取扱説明書に従い、適切な条件で使用して下さい。なお、詳細については機器メーカーに問い合わせて下さい。
  3. 試薬は指定された条件で保存し、有効期限を過ぎたものは使用しないで下さい。
  4. 抗体結合着色ビーズを使用する際はよく撹拌し、沈んだビーズを充分に分散させてから使用して下さい。分散しにくい時は数回ピペッティングをして下さい。
  5. 本品中の容器、付属品は他の目的に転用しないで下さい。
  6. 反応・判定は室温で実施して下さい。温度が低いと判定を誤ることがあります。
  7. 正しい凝集は明瞭な凝集塊が観察されます。紛らわしいぼんやりとした反応は直ちに凝集と判定せずに条件を整えて再検査して下さい。
  8. 抗体結合着色ビーズは製造ロットごとに規格検定しています。製造番号(外箱に記載)の異なるキットを混合して使用しないで下さい。

〈危険防止に関する注意〉

  1. 試薬が誤って口や目に入ったり、皮膚に付着した場合には、直ちに大量の水で洗い流し、必要があれば医師の手当て等を受けて下さい。
  2. ピペット使用の際は直接口で吸わず、必ずマイクロピペット、安全ピペッター等を使用して下さい。

〈廃棄に関する注意〉

  1. 廃棄に際しては排水基準に基づいて適切に処理して下さい。
  2. 試料と接触した試薬及び検査器具等は感染の危険性があるものとして、焼却処理等の廃棄物に関する規程に従って処理して下さい。
  3. 本品は、防腐剤としてアジ化ナトリウムを0.01%含有しています。アジ化ナトリウムは、銅や鉛などの重金属と結合してアジ化物を形成します。重金属のアジ化物は、乾燥状態で衝撃により爆発する性質がありますので、排水後は、排水管に残留しないように十分量の水で洗い流して下さい。

貯法・有効期限

  1. 貯法:2~8℃保存
  2. 有効期限:外箱に記載

包装

1キット2テスト分

参考文献

  1. 大河原 均、矢澤 伸, 科学警察研究所報告, 43(3):29‒35,1990.
  2. Yazawa,S. and Ohkawara,H., J. Immunol. Methods, 147:21‒25,1992.
  3. Yazawa,S.,Ohkawara,H.,Nakajima,T.,et.al., Jpn. J. Legal Med., 46:440‒444, 1992.

関連特許

特許 第2918593号 「抗原物質の検出方法」

製品安全データシート(MSDS)(17k) PDF

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